幻の島・浜島シュノーケリングは5歳でも楽しめる?|泳げない子どもたちの初体験レビュー

石垣島旅行6日目の午後は、「幻の島」と呼ばれる浜島への上陸と、シュノーケリングがセットになった半日ツアーに参加してきました。

浜島は、小浜島と竹富島の間に浮かぶ、三日月形の白い砂浜。潮の満ち引きによって見え方が変わることから「幻の島」と呼ばれ、船でしか行けない透明な海に囲まれたその光景は、写真で見るだけでも思わず行ってみたくなる場所です。

子どもたちは二人とも、今回が人生初シュノーケリング。

しかも予約した妻さんを含め、わが家は誰も泳ぎが得意じゃありません。子どもたちにいたっては、カナヅチといってもいいレベルです。

兄ちゃんは前日から、「あぁ……明日シュノーケルかー」と、愚痴とも覚悟ともつかない言葉を何度もブツブツ。

それでも、わが家の旅のテーマは「やってみよう!」

プールや川では「イヤ!」と拒否してきた子どもたちも、透明な海と色鮮やかな魚が待つ石垣島でなら、何かスイッチが入るかもしれない。

海の上にポカンと白い砂浜が浮かぶ「浜島」の写真にも一目惚れして、ウミガメ探索つきの午後シュノーケリングツアーに申し込みました。

とはいえ、正直ドキドキもありました。泳げない5歳児が、足のつかない海で本当に楽しめるのか。怖くなって号泣したら? 酔い止めを飲んでも船酔いしたら?

結論から言うと、このドキドキは、良い意味で裏切られることになります。

この記事では、浜島の浅瀬での練習から、足のつかない海での初シュノーケリング、船移動、食物アレルギーのある兄ちゃんの昼食まで、家族で過ごした午後の記録をまとめます。

※この記事は、2025年6月に訪れた際の体験をもとにまとめています。料金・営業時間・提供内容・サービス・アレルギー対応状況などは変更される場合があるため、利用前に公式サイトや各施設・店舗へ最新情報をご確認ください。

※わが家では、微量の小麦を含む醤油や調味料については、かかりつけの医師と相談のもとで摂取しています。アレルギーの重症度や対応には個人差があるため、利用時は必ず各家庭で確認・判断してください。


幻の島・浜島とシュノーケリングの午後ツアーに参加

参加した午後ツアーの概要

選んだのは、石垣島発の午後便です。

公表されていたスケジュールはこんな流れ。

  • 石垣島の港から出港
  • 浜島に上陸
  • 浜島の浅瀬でシュノーケリングを練習
  • 船でシュノーケリングポイントへ移動
  • 海上でシュノーケリング
  • 石垣島の港へ帰港

所要時間は約3時間。シュノーケルやマスク、ライフジャケットなど、必要な器材はすべて用意されていました。器材を自分で用意しなくていい安心感、地味に大きいです。


ツアー前に海鮮 すし 島料理 サバニ船で昼食

今回のツアーは午後スタートだったので、集合前に港近くで腹ごしらえすることに。

不安のあるツアー前だからこそ港近くで昼食

これから初めてのシュノーケリングに向かう子どもたち。楽しみ半分、不安半分、といった顔をしていました。

こういう時に移動や食事でバタバタすると、その落ち着かなさって意外と子どもに伝染するんですよね。なので集合時間には余裕を持たせて、港のすぐ近くで昼食を取ることにしました。

周辺には何軒か飲食店が並んでいて、店頭メニューを見て「海鮮・すし・島料理 サバニ船」へ。

これから海に入ることを考えると、普段より一段階慎重に。シュノーケリングは、途中で何かあってもすぐ陸に戻れるとは限らない海上のアクティビティです。食後に体を動かすことになるので、運動誘発性アナフィラキシーのことも頭の片隅に置いておく必要がありました。

そこで選んだのが、兄ちゃんの好きな海鮮丼。魚とご飯が中心で、料理の内容を比較的確認しやすそうだと考えました。もちろん海鮮丼なら必ず安全というわけではないため、注文前に小麦粉の使用について店員さんに確認のうえ、兄ちゃんは海鮮丼に。

父はタコライス、妻さんはカツカレー。弟ちゃんはその両方をちょっとずつ分けてもらって、いいとこ取り。

すべての料理に味噌汁が付いていましたが、こちらにはお麩が入っていたため、兄ちゃんはパス。海に入る前なので完食は優先せず、無理のない量で切り上げておきました。


集合から出港まで

集合場所は、ケンタッキーフライドチキン石垣店の駐車場。マックスバリュ新川店と同じ敷地内にあります。
「え、ここ?」と思いながら待っていると、ツアースタッフさんがバンで登場。

合流後は、それぞれの車でツアー船が停泊する港まで移動し、案内された駐車スペースに車を止めます。

予約と支払いはスマホで済ませていたので、現地での受付手続きはとくになし。水着は宿を出る時点で着用済み、案内されていた荷物に加えて、酔い止めと、旅行中に必ず持ち歩いていたアレルギー対応用品などをまとめたワンバッグを持って船へ向かいました。

ライフジャケットやシュノーケリング器材は乗船後にお披露目。弟ちゃんはこれから何が始まるのかまだピンときていない様子でしたが、兄ちゃんだけは「このあと海で泳ぐんだよな…」とじわじわ緊張が込み上げてきてるようです。

途中で竹富島に立ち寄って参加者を乗せ、いよいよ浜島へ。船のスピードや揺れ、周囲に広がる海の様子は、こちらの動画で確認できます。

この景色、もう別世界。

竹富島から幻の島・浜島へ向かう船上の様子

幻の島・浜島に上陸

浜島は、潮が引いた時間帯に海の上へ現れることから、「幻の島」と呼ばれている砂浜です。

写真で見た幻の島が目の前に

船の先に見えてきたのは、透明な海の真ん中に弧を描く真っ白な砂浜。

島というより、海の中から砂浜だけがポカンと浮かび上がっているような不思議な光景。「うわ、これかーー!」と、大人の方がテンション上がっちゃいます。

当日はほかのツアー客もそれなりにいましたが、埋め尽くされるほどではなくて快適。海は穏やかで、砂浜の周辺は浅く、しっかり足もつきます。

泳ぎが苦手な子どもが水に慣れるにはうってつけの環境。兄ちゃんはきれいな景色に喜びつつ、そろそろ始まる練習を意識してソワソワ。弟ちゃんはというと、状況を理解しているのかいないのか、いつも通りキャッキャと大はしゃぎ。

妻さんに抱っこされながら浮かんでご満悦の弟ちゃん。
この後大丈夫かなぁ~汗

写真撮影と浅瀬遊び

浜島では、自分たちで撮るだけでなく、ガイドさんが家族写真をたくさん撮ってくれました。海の中で家族全員が写る写真って、自分たちだけだと意外と撮れないんですよね。こういうさりげないサポートも安心して楽しめるポイントです。

写真を撮ったあとは、家族みんなで浅瀬をプカプカ。子どもたちも、最初は顔に水がかからない程度に浮いて遊んでいましたよ。

浜島で過ごした時間は体感30〜40分ほど。日陰はなく、日差しはかなり強め。陸上のトイレもないので、船の簡易トイレを使うか、事前に済ませておくのがおすすめです(囲いは簡易的なので、とくに女性は少し使いづらいかも)。

暑さや船酔いだけでなく、波に揺られながら長く浮いていることで気分が悪くなる可能性もあります。子どもの顔色や反応は、さりげなく確認しておくと安心です。

足のつく浅瀬でシュノーケリングを練習

浅瀬遊びのあとは、いよいよシュノーケリングの練習。ガイドさんが子どもたちにマスクとシュノーケルを装着し、まずは顔を水につけるところからスタート。

いきなり深い場所からじゃなく、足のつく浅瀬で練習できたのが、泳ぎが苦手な兄弟には本当に助かりました。最初は親と一緒に、その後はガイドさんが持つ浮き具につかまりながら、シュノーケル越しに息をする感覚を少しずつ覚えていきます。

兄ちゃんも弟ちゃんも、最初は恐る恐る。怖さからかどうしても足を砂につけようとしてしまい、体を完全に浮かせる練習はなかなかの苦戦でした。

それでもガイドさんは子どもたちのそばにピタッと付いて、急かすことなく少しずつ水に慣らしてくれます。不安が完全に消えたわけではありませんでしたが、いきなり本番の深い海に放り込まれるより、この練習タイムがあったことで、次のステップへ進む心の準備ができたように感じました。


ウミガメポイントが急きょ中止に

浜島での練習を終え、次はお待ちかねのウミガメ探索へ……のはずでした。

ところが、ウミガメポイントでハブクラゲが確認されたとの連絡が入り、まさかの中止。代わりに、クマノミなどが見られる別のシュノーケリングポイントへ向かうことに。

ハブクラゲが出た以上、ポイント変更という判断自体には納得しています。安全第一、それは間違いありません。

ただ、正直なところ「ウミガメに会える」を大きな楽しみにこのツアーを選んだ身としては、ちょっとしょんぼり。船長さんからは「ハブクラゲに刺されたいですか。嫌ですよね。では諦めましょう」といった形で説明があり、判断には納得しつつも、もう少し気持ちに寄り添った言い方があったらな、という小さなモヤモヤは残っちゃったな~。

自然相手のツアーなので、ウミガメに「探しても会えない」可能性は覚悟していましたが、安全上の理由でポイントそのものへ行けなくなることまでは、参加前にはあまり想像していませんでした。


足のつかない海で初シュノーケリング

最初は親と浮き具にしがみつく

代替のシュノーケリングポイントは、浜島の浅瀬とはまるで別世界。海は穏やかでしたが、見えるのは濃い青一色で、足がつかないことが一目で分かります。

これまで子どもたちは、基本的に足のつく浅瀬でしか遊んだことがありません。子どもだけでなく、見守る親側もじわっと緊張。

海に入った直後は、兄ちゃんも弟ちゃんも浮き具にしがみつき、さらに浮いている親にもしがみつくという、コアラ状態。泳ぐというより、まずは「足がつかなくても浮いていられる」を体で理解してもらう時間でした。

小さな子どもはわが家の兄弟だけだったので、ガイドさんもほぼ付きっきりで寄り添ってくれました。ライフジャケットと浮き具があれば、泳力はほとんど必要なし。一番の壁は泳げるかどうかじゃなく、足のつかない海への恐怖心をどう乗り越えるか。

少しずつ手が離れ、最後は自分たちで楽しめた

最初に変化を見せたのは弟ちゃんでした。はじめは浮き具と親の両方につかまっていたのに、意外と早い段階で親から手を離し、浮き具だけでプカプカ。そのうち親の手に軽く触れる程度でも、顔を海につけて進めるように。さすが、思い切りのよさと切り替えの早さは弟ちゃんらしいなと感じました。

一方の兄ちゃんは、じっくり慎重派。比較的後半まで父にしっかりつかまり、不安そうな顔をしていました。それでも、顔を水につけ、シュノーケルで呼吸し、少しずつ少しずつ親から離れていきます。

最後には、兄弟ともに親やガイドさんのサポートをほとんど必要とせず、浮き具につかまって海の中を眺められるように。ツアーが始まる前は「最後まで海に入れないかも」とすら思っていたので、この変化は正直うれしい誤算でした。

初めは、体をまっすぐにして浮かびながら海に顔をつけようとすると、私の肩をギュッと力強く握りしめていた手。

顔を海中に浸けながらうっかり手が離れると、「ハワワワ」と慌てるように、また私の肩を探す小さな手。

今でもその感触をおぼえてます。

そして海に慣れていくにつれてだんだんとその手の力が緩んでいき、最後には離れてしまう。
喜ばしいはずなのに、なんだか、、、ほんの少しだけ寂しくもありました。

これ、子育ての縮図みたいじゃないですか?(笑)

親としては、海の景色よりも、その変化を目の前で見られたことの方が、ずっと心に残っています。

小さな子どもたちの成長ぶりを見ていただきたい!

海の景色よりも子どもの成長が印象に残った

ウミガメには結局会えませんでしたが、代替ポイントでは小さな魚がちらちら。

ガイドさんは海中に潜り、クマノミやウミヘビ、魚の群れなどの写真や動画を撮影してくれて、映像データはツアー終了後に受け取ることができました。

海の透明度は高く、顔をつければ水中までよく見えます。ただ、今回のわが家には、魚やサンゴをじっくり観察する余裕はほとんどありませんでした。

初めて海に顔をつける。

足のつかない場所で浮く。

親から少しずつ手を離していく。

ライフジャケットと浮き具につかまりながら、まずは海の中を見ることに慣れる。わが家にとっては、そんな初シュノーケリングになりました。

だからこそ、ガイドさんが撮ってくれた映像には、私たちがその場で見落としていた海の景色がたくさん残っていたんです。

クマノミのほかにも、海底を泳ぐウミヘビや魚の群れ、水面から差し込む光まで、しっかりカメラに収めてくれていました。

ガイドさんが撮影してくれた海中動画

けれど、その場で私たちが見ていたのは、魚やサンゴよりも、少しずつ親の手を離していく子どもたちの姿でした。

最初は子どもたちにしがみつかれ、親にも余裕はありませんでした。

それでも、少しずつ手が離れていく姿をその場で見られたこと。それが、今回のシュノーケリングで一番強く残った思い出です。

ガイドさんが終始明るく、子どもたちに親切に接してくれたこと。それも大きかったなと思います。


ツアー中の船移動はどうだった?

当日の船移動は、石垣島の港を出発し、途中で竹富島に立ち寄って別の参加者を乗せ、浜島、シュノーケリングポイントを回って港へ戻る流れでした。

船は小型の漁船に近いサイズ。スピードがあって、波を越えるたびにガタンガタンと揺れ、しぶきをかぶることも。ただ、周囲の海がきれいで景色もどんどん変わるので、体感の乗船時間はそれほど長く感じません。

子どもたちは、船そのものを怖がるというより「このあと何が起きるんだろう」という未知への不安の方が大きかったように見えました。乗船から帰港まで、顔色や口数など、いつもとの違いをさりげなく見ておくと安心材料になります。

ツアー中に船酔いを訴えることはありませんでしたが、下船後になって、少し違和感はあったと本人から聞きました。強い吐き気や体調不良が出たわけではなく、ツアーを楽しめる範囲だったようです。

帰りは、強い日差しと、苦手な水の中で長時間気を張っていたこともあって、かなりお疲れモード。無理そうな様子が見えたら早めに海から上がって船上で休ませるつもりで参加していましたが、船酔いが強く出た場合、海上では完全な逃げ場がないことも頭に入れておくといいと思います。


5歳・子連れで参加して分かったこと

泳げなくても楽しめた理由

泳ぎが不得意な子どもたちでも、今回最後までシュノーケリングに参加できました。一番大きかったのは、最初に浜島の足のつく浅瀬で練習できたこと。いきなり足のつかないポイントだったら、怖さが勝って海に入れなかったかもしれません。

ライフジャケットと浮き具があって泳がなくても体が浮くこと。ガイドさんが近くで声をかけ、子どものペースに合わせてくれたこと。そして、子どもたちがガイドさんによく懐いて「この人が言うならやってみよう」と思える信頼感が、短時間でちゃんと生まれたこと。

このあたりが、初めてでも最後まで楽しめた理由だと思います。泳力よりも、水への怖さを少しずつ減らせる環境と、スタッフさんとの相性が大きいと感じました。

参加前に考えておきたい注意点

5歳から参加できるツアーとはいえ、すべての5歳児が同じように楽しめるとは限りません。年齢だけじゃなく、こんなところも見ておくと判断しやすいと思います。

  • 水に顔をつけることを極端に嫌がらないか
  • ガイドさんの説明や安全上の指示を聞けるか
  • ライフジャケットやマスクを強く嫌がらないか
  • 船の揺れに耐えられそうか
  • 足のつかない海で怖くなったとき、親の声が届きそうか

わが家の子どもたちも、参加前は顔を水につけることすら得意じゃありませんでした。それでも浅瀬で練習し、ガイドさんの指示を聞きながら、最終的にはできるように。親から離れて一人で行動できる必要はなく、今回は親もガイドさんも近くにいられる体制でした。

ただ、ポイントに着いた直後は子どもが慣れるまで親がしっかり付き添う必要があります。景色を楽しむのは二の次で、まずは子どもの安心を優先するくらいの気持ちでいるとちょうどいいでしょう。

日差しは強いので飲み物は必須。午前中は予定を詰め込みすぎず体力を温存し、昼食も満腹よりは腹八分目くらいがおすすめです。着替えや不要な荷物は車に置いて、船に持ち込むものは最低限に。酔い止め、飲み物、タオル、必要なアレルギー対応用品だけは忘れずに。

ツアーは団体行動なので、出港後は途中で自由に陸へ戻れません。怖がった時、船酔いした時、海に入れなかった時にどうするか、なんとなくでも親の中でイメトレしておくと、いざという時に落ち着いて動けます。

親が慌てると、その空気は子どもにも伝わるもの。無理に成功させようとせず、難しければ船へ戻る。それくらいの気持ちで臨んだ方が、結果的に子どもも挑戦しやすいのかなと思います。


まとめ|怖さを乗り越えた初シュノーケリング

今回、楽しみにしていたウミガメには会えませんでした。ハブクラゲの影響でポイントへ向かうことすらできず、説明の仕方にも小さな違和感が残ったまま。魚やサンゴを、落ち着いてじっくり観察できたわけでもなかったです。

それでも、参加してよかった。心からそう思っています。

最初は浮き具と親にしがみついていた子どもたちが、少しずつ手を離し、最後には自分たちで海の中を見られるようになったからです。

怖かったと思います。不安だってあったはず。それでも最後まで体験できたことは、子どもたちにとって、きっと小さな自信になったんじゃないでしょうか。親としても、わずかな時間の中で子どもの成長と可能性を目の前で見せてもらえて、感無量でした。

初シュノーケリングは、泳げるかどうかだけが判断材料じゃありません。足のつく場所で練習できるか。スタッフさんが子どものペースに寄り添ってくれるか。怖くなったとき、親が落ち着いて支えられるか。船酔いや暑さ、途中で抜けにくいことまで含めて、なんとなく「もしも」を想定しておけると心強いです。

浜島で練習してから深い海へ移動すること、浮き具につかまれば参加できることを事前に知っていれば、子どもにももう少し具体的に説明できたな、というのが今回の反省点。この記事が、泳ぎが苦手な子どもと初めてのシュノーケリングを考えているご家庭の、判断材料の一つになればうれしいです。

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